社長挨拶
弊社は、本年(2022年:令和4年)創業から90年という記念の年を迎えることができました。
長きにわたり、関係各位のお支えのもとに今日に至りましたことに対して、改めて心より感謝申し上げます。
平成23年(2011年)3月11日、東日本大震災においては、建設業者は自衛隊・消防・警察などと協力してガレキの撤去に全力を尽くしました。長年に及ぶ公共事業縮減によって人員も機械も不足してはおりましたが、一日も早く地元の皆様の日常生活が取り戻せるようにとの思いで弊社も現場の最前線で奮闘したことを昨日のように思い出します。
三陸復興に向けて様々な事業の一つとして、令和3年(2021年)12月18日に三陸自動車道・三陸北縦貫道路・八戸久慈自動車道が一つに繋がる総延長359kmの「三陸沿岸道路」が仙台から八戸まで全線開通となりました。弊社が平成の時代にこの事業に関わっていた時、今の時代に開通するのだろうかと話していた道路が、国家の一大プロジェクトとして10年で完成したことに感動すら覚えます。
今後は、東北自動車道と三陸縦貫道を横に繋ぐ交通網の整備が必要になります。高規格化の進んでいる国道106号に対して、岩泉町小本から盛岡までの国道455号は、早坂トンネルが整備された後はどこも十分な整備がなされていません。
カーブやアップダウンが多い上に、路面のアスファルトがあちこち欠損している道路はドライバーに避けられ、交通量は減少しています。このままでは、四国四県に匹敵する広大な面積を有する岩手県の中で、交通格差が地域格差・経済格差に繋がる恐れが高まります。
建設業は、震災以降は特にも災害復旧がメインのように受け取られがちですが、今後は更に地域住民の利便性や生活環境の向上のために努めていく存在であります。高規格化された国道106号以北の道路網の整備はこれからであり、弊社はその認識の上に今後も地域の発展のために貢献して参ります。